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つづきをよみすすめた。
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メモ
ピカソ「私の芸術は破壊の歴史である」
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日記
講義は芸術にシフトした。
芸術は個人的に関心の高い分野であるので集中して読むことができた。
芸術の章、530ページまで読み終える。
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芸術はニヒリズムのなかで唯一人間が輝ける場所であると読んでいて感じた。
もちろん、多くの識者は現代芸術が資本主義においてはただの商品と成り果てていることを指摘しているが、それはひとつの側面であって、芸術の本質は資本主義を凌駕できるものだと感じた。
シモーヌ・ヴェイユ『重力と恩寵』は、知識の足りない自分には理解できず消化できないままとなっていたが執行草舟氏が分かりやすく、噛み砕いて説明をしてくれた。
心を真空状態、つまり受け入れる態度という素地があって始めて恩寵というものを受けることができる。
キルケゴールも同じことを言っていて、本当の自分自身を獲得するには自己自身を喪失しなければならない。
芸術は失われた信仰心の代替となり得る最後の人類の遺産であることが理解できた。
・・・
ニヒリズムが人々を無気力にさせ、娯楽に走らせるとキルケゴールは予測した。
実際、平均的に日本人は美味しいものやレジャーに関心が高いように見える。
それは午後のテレビ番組を見れば自明である。
これがキルケゴールの言う現代であることを簡単には否定できない。
人間の精神は物質に依存してはならない。
何も考えずに生きていけばたちまちマーケティングや流行にのまれ消費、娯楽に吸収されていく。
「参加する意識」の精神で生き抜いた人々の人間性を、芸術の側面から捉え直すことは重要であるように感じた。
公開日2022/10/23