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読書日記782

マーティン・J・ブレイザー『失われてゆく、我々の内なる細菌』みすず書房(2015)

■株式会社 みすず書房

公式HP:https://www.msz.co.jp/info/about/#c14087

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/misuzu_shobo?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

現代病を細菌の観点から考察していく文献にあたってみることにした。

自閉症、喘息、アレルギーなどが昔と比べ増加しているように感じると著者は書いている。

ひとつの仮説として、衛生環境が格段に進歩したことから、清潔すぎることによって引き起こされるのではないかという仮説がある。

著者は異なる見方をしていて、「マイクロバイオータの消失」なるものに依拠し、抗生物質など薬害の観点から説明を試みる。

腸と脳は密接に繋がりがあると言われてからだいぶ経つように思うが、まだまだ心理学の分野ではあまりその知見は応用されていないと個人的に感じている。

執行草舟氏の本を読んでからまたこの分野に関心がわいてきたわけであるが、野菜ジュースをはじめ、わけの分からない健康食品がわけの分からないマーケティングによって情報弱者のふところを搾取していることはまさしく「不合理」であるようにみえる。

公開日2022/10/27

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