■株式会社草思社
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つづきをよみすすめた。
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感想
半日以上費やし約500ページの長い読書が終わった。
本書の内容はまだ仮説に過ぎないが、物事を進化論に還元するのではなく、進化論による説明にも限界があることを理解することができた。
また、物事の多面性について再度考えさせられる内容であった。
・・・
物事を単純化することによってのみ、私たちは初めて断定的に判断することが可能となるのではないだろうか。
別言すれば、不確実性のある世の中を目の前にして人間ができることといえば、本書のように仮説を立てることのみであって、例え証明されている物理的事実ですら、その「理由」までは説明することはできない。
ただそうなっている。機械的な説明が限界なのである。
しかし人間には意味という概念、言葉がある。
これが物事を複雑化しているように思う。
裏を返せば、人間が存在しているからこそ、人間の思考のみよって、ただの現象が単なる現象ではない可能性を生み出すのである。
それは目的論と言われる。
そして人間は常に意味を求める。
意味は価値、必要という言葉に近似する。
「それをやる意味(価値、必要)はあるのか?」
意味を求め、内容に失望し、病めるのは恐らく人間だけである。
意味を求める求心力が人間の原理であるならば、学問の最終的な到達点、それはやはり意味をめぐる問いなのかもしれない。
公開日2022/11/7