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読書日記816

アンドリュー・セイヤー『社会科学の方法: 実在論的アプローチ』ナカニシヤ出版(2019)

■株式会社ナカニシヤ出版

公式HP:https://www.nakanishiya.co.jp/

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/NakanishiyaPub?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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メモ

異なるタイプの知識は異なる機能と文脈に照応する

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日記

本書を、人文書読解の助力とするべく読むことにした。

鶏が先か卵が先か。

社会科学においてそれは二項対立、二元論という意味、枠組みとされる。

人々ー自然

個人ー社会

主観ー客観

思想ー行為

心ー身体

知識ー実践

(本書から一部引用)

以上のように、世の中には二項対立が無数に存在している。

二項対立という、非常に乱暴で単純化されたものでさえここまで世界は多様であるということは、無力で有限的な人間の力、社会科学の限界を想起させる。

・・・

ここで前者をA、後者をBとすれば全てに共通するものがある。

それは「BなしにAは無い」ということである。

だがしかし、それは果たして真なのだろうか。

例えば「思想ー行為」に着目する。

ある思想なしにある行為は起こりうるのか。

言い換えれば、ある行為には必然的に意図は含まれるのか、という問いである。

また、さらに深掘りすれば、行為と文化を分離することが可能かという問いも生まれる。

例えば、人間の歩き方はその時代に影響される。

文化と行為に関しても決して無関係ではないことが分かる。

本書を読むことで自身の不要なバイアス、偏見を浄化できればと思う。

公開日2022/11/10

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