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+数冊
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つづきをよみすすめた。
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メモ
ビアス・・・「 (人文主義者とは) 救世主は人間であった、そして当の自分は神である、と信じている者」
加藤周一 「トマス・マンを知らなければならぬ」
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日記
世の中には絶対的な真理はない、言葉なんか間違いですと執行草舟氏の放った言葉に私は納得がいかなかった。
真理相対主義を巡って、ここまで腹立たしいと思ったのは個人的に初めてであった。
それと同時に、自分がいかに無知であるかをも同時に痛感させられた。
知りたい、ただそれだけで本を読む。
・・・
西部氏は言う。まず自意識とは「自分とは何者か」と問うことであり、この問いが社会の言説によって無意識の領域で封殺されている、と。
この言説がいかに形成されていったのかは、西部氏のいう「技術主義」に還元される。
不可逆的に膨張し続ける技術革新に対する警告をハイデガーがしたことは様々な書物にかかれているように思う。
また、今日までに様々な思想家が科学文明に対して批判をしたが、ニヒリズムには勝てなかったと西部氏は語る。
ヤスパースとハイデガーのヒューマニズム解釈に関しては、キリスト教と絡んでいる可能性が高く、このあたりは簡単には分からないと感じた。
西部氏は言う。自由意思の欠如、責任の感覚が衰えていることがニヒリズムの象徴である、と。
このあたりがなかなか咀嚼しきれずに胃のなかにたまり続けている。
ただ、消費社会の推進力はこの自由意思の欠如を反映しているように個人的には思われた。
・・・
加藤周一の本ではトーマス・マンに関する発言が見受けられた。
彼は言う、日本人はマンを知らなければならない、と。
この点は執行草舟氏もマンを勧めている点では、ある一定の評価を受けている人物だと推察される。
また、『悪魔の辞典』の著者、ビアスの人文主義者に対する定義が見事に執行草舟氏の発言と一致していた。
現代人は人間が神だと思っている。執行草舟氏もその見方であった。
読書をしないのは自分が万能だと思っているからだ、と執行草舟氏は述べた。
ここでようやくヒューマニズムの輪郭くらいは見えてきたように思う。
啓蒙主義、虚無主義、自由、責任、テクノロジー。
このあたりを繋げていけば本質が見えてくるように思えた。
公開日2022/11/13