■株式会社岩波書店
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メモ
カストルプ「人間は善意と愛とを失わないために、考えを死に従属させないようにしなくてはならない。」
カストルプ「愛のみが、死よりも強いのだ。」
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日記
塵も積もれば山となる。
『魔の山』は上下合わせて約900ページ読み進んだ。
感情と理性が分離していると考えることは『デカルトの誤り』において否定された。
自分は感情、理性、人間愛の三角形を思考体系として捉えてみた。
性善説、性悪説。
これは要するに、愛が憎悪と表裏一体であるから生まれる発想なのではないか。
ある正義は必然的にある悪を生む。
このことは恐らく避けられない。
つまり、正義とは何らかの悪を受け入れることである。
そのように考えざるを得ない。
個人的に納得できるまで考えてきた。
絶対的なユートピアがあり得ない理由もなんとなく理解できる。
これを覆せるというのであれば、その理論を提示してもらいたい。
そんな気分である。
公開日2022/11/20