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読書日記840

西部邁『保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱』講談社現代新書(2017)

■株式会社講談社

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         西部邁『虚無の構造』中公文庫’(2013)

■株式会社中央公論新社

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メモ

保守主義・・・活力、公正、節度、良識の平衡状態を保つために絶えず不断の努力を行う態度

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日記

読み物としては二つとも重厚であり密度が濃い。

保守の真髄では平衡状態というものに着目し、帰納的、演繹的に今日の問題について深い洞察をもとに論述されていったが、正直なところ内容を理解するのはかなり難しい印象であった。

自由と秩序の平衡はバイタリティ(活力)

平等と格差の平衡はフェアネス(公正)

博愛と競合の平衡はモデレーション(節度)

合理と情操の平衡はボンサンス(良識)

西部氏は、国家が掲げるべきノーム(規範)はこの4つとし、聖徳太子の時代にまで遡及してこのバランスについて考察を進める。

『虚無の構造』においては、西部氏は、現代社会はモノがあふれ、「欲望の飽和」状態だと主張した。

このあとは整理するのが難しい。

まず西部氏は日本における活力の衰えを指摘した。

そしてその活力の衰えが公共性の問題に見出されるという筋は理解した。

その構造についてはよく分からない。

もう少し読み込めばある程度は理解できると思うが、読み物としては、決して楽しいものではない。

その代わりしっかり読解できればある程度の力はつくように思う。

公開日2022/11/23

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