■株式会社講談社
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メモ
“作家というものは、悪いけど両性にならんといかんですね。” P70
■オットー・ワイニンゲル(Otto Weininger, 1880年4月3日 – 1903年10月4日)
“オットー・ヴァイニンガーは、オーストリアのユダヤ系哲学者。 1903年の主著『性と性格』は23歳で自殺を遂げた後に高く評価された。この書物は、今日では性差別主義かつ反ユダヤ主義であると考えられている。” ウィキペディアより抜粋
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日記
『文学と人生』
タイトルで引っかかった。即購入。
タイトルの通り、ひたすら文学について語られる。80ページくらいから話は数学に移行し、このあたりが楽しく読めた。
バートランド・ラッセル『プリンキピア・マテマティカ』の考えを応用したゲーデルがどんな式においても必ず矛盾が発生することを証明した。
すると、小説の構造は必然的に矛盾を抱えざるを得なくなる。さてどうしたものか、という苦悩について語られた。
なぜ矛盾というものがどこまでも人類にまとわりついてくるのか。非常に不思議でならなかった。
・・・
メモ
矛盾とは何か
矛盾とは言明の規定不可能性である
判断能力のない主体に矛盾は宿らない
矛盾とは認識能力の二律背反である
矛盾とは問えないことを問うことと等しい
矛盾とは存在する概念でありながら触れることのできない存在である
矛盾とはホログラム化された観念である
・・・
『現象としての人間 [新版]』
読めるか多少不安であったが、想像以上に面白い本であった。
あっという間に80ページほど読み進んだ。
生物と無生物の間、生命の起源などを問う非常に深い内容となっている。
無いものから突然物質は発生し得ない。
物質しかなかった太古の世界から、長い時を経て意識が生まれる現代へと移行する過程を俯瞰すると、これも物質(意識のない存在)から精神(意識のある存在)への飛躍でしかない。
無いものから在るものは発生し得ない。
壮大な矛盾の物語である。
この矛盾を打ち消すには池田晶子のように、初めから意識は宇宙に存在したと想定するしかない。
科学では検証し得ない。DNAを解析しても共感覚というものを説明し得ないように。