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読書日記900

テーオドル・W. アドルノ『ミニマ・モラリア〈新装版〉: 傷ついた生活裡の省察』法政大学出版局(2009)

■一般財団法人 法政大学出版局

公式HP:https://www.h-up.com

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/hosei_up?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

+岩波現代文庫『アドルノ』

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日記

「自分自身を理解していない思想だけが本物である」とアドルノは言う。

執行草舟氏も同じようなことを書いていた。

「わからぬがよろしい」

このフレーズは常に頭の片隅に置いておきたい。

最近気がついてきたことは、哲学に関心の高い人間は自然と芸術と文学にも深い理解があるということだ。

小林秀雄、三島由紀夫、アドルノ、ニーチェ、バタイユ、岡本太郎、執行草舟氏など、挙げればきりがない。

自分で考えることのみを極めた池田晶子でさえもトーマス・マン『魔の山』や埴谷雄高の文学を評価している。

・・・

アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮であると言いながらも、アドルノが晩年まで芸術に関心を抱きつづけて来た点を考えていきたい。

公開日2023/1/13

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