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読書日記927

エムラン・メイヤー『腸と脳──体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか』紀伊国屋書店(2018)

■株式会社紀伊國屋書店

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日記

一回挫折してしまった本書を再度読み直すことにした。

今から約二年前、認知行動療法(CBT)で治療中だった私は体内のセロトニンの大半は腸で作られていることを知った。

薬物療法には勿論効果はあるものの、それは「飲み続ける」ことが前提であり根本治療にはならない。

約一年間、電車に乗れなくなった時期もあったがパキシルという医薬品によって克服することができた。しかしながら現在もなお飲み続けている。

・・・

そしてある程度精神が回復した時期、私は自身の哲学を臨床心理学に応用させ始めた。

私は精神疾患の根本的な原因を現代の食品と腸内環境にあると踏んだ。

そして論文をいくつか読み込み、自分なりに研究計画を立て大学院の入試に挑んだ。

結果として落ちてしまい、その後モチベーションが保てず挫折することになったが得るものはあった。

・・・

70項ほど読み進めた。

腸内に存在するマイクロバイオーム(本書では腸内に存在する、生きた微生物の集合を指す)の多様性が少ないと精神疾患(自閉症など)になる可能性が高いことが理解できた。

原因はライフスタイルや食生活の変化としか書かれておらず、まだ70ページ程度では詳細には分かりかねた。

また本書には24時間、腸と脳は情報を交換し続けていると書かれていた。

そして、その大半は意識にはのぼらないとされる。

意識にはのぼらないからといって、それが精神状態と無関係とは言えない。

休みを入れつつ本書は必ず読み倒す。

公開日2023/2/3

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