■株式会社 みすず書房
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つづきをよみすすめた。
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日記
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日記
昨日読んだ本の影響もあってか、本書の内容を疑ってかかって読んでいる自分がいた。
今日はスキナーに関する内容であった。
アメリカでは厳密な理論を求める新行動主義陣営と、厳密性に拘らず「行動の自発性」を重視したスキナー陣営に分かれた。
心理学の基礎として「オペラント行動」というものがある。
レバーを押すと餌が降ってくるという装置を学習することによってマウスの行動に変化がもたらされる。(日常的にレバーを押す行動の確率が高まる)
スキナーの功績は「誘発行動」と「自発行動」を区別したことにあると本書では説明された。
しかし決定論と非決定論を考慮すれば、すなわち「自由意志問題」と問題を接続させれば「そもそも何をもって自発とみなすか」という疑問に対する解答が見えてこないように思えた。
誘発も自発も、起点は同じではないか。
その後「ニコチン・ボーラス仮説」というものが紹介された。
本書の49ページには、高揚性の高い大麻よりもより低いタバコのほうが「アディクション」を引き起こしやすいこと書かれている。
それは摂取してから効果が現れる時間の差によるのだという。つまりタバコのほうがすぐに効果が実感されるのでより依存性が高まるのだという。(あくまで仮説)
依存は「好き」ではなく、「それをしないと気がすまない」という「選好」の問題に移行していくことが問題であると語られた。
これはカント的には「傾向性=ナイグンク」であるとされ、ボールが斜面を「落ちていく」ように、人間も「落ちていく」というアイロニーである。
依存は重力とアナロジー(並行関係)で考えることができる。
とすれば、「せずにはいられない」とはどういう心理状態なのか、というのがある程度見えてくる。
自分は昨日読んだ本の影響から、アディクションの問題は「アフォーダンス=事物にコールされて身体的にレスポンスが生じること」と繋がっていくように思えた。
ベンチがあれば無意識に座ってしまうように、そこに「なにか」があれば無意識に身体が反応するわけである。
だから先程のスキナーの「自発行動」がいまいちピンとこなかったわけである。
つづく
公開日2023/6/30