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その他数冊
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日記
このブログには書かなかったが、自分は『超国家権力』をだいぶ前に読破した。
たびたび話題になるダボス会議は、運営組織は民間企業の団体にもかかわらず、国の要人も出席している。
『ホモ・デウス』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリやビル・ゲイツ、竹中平蔵氏などがメンバーとして知られている。
苫米地氏がいうには、世界の主導者は民間企業のトップたちになりつつある、というのが『超国家権力』の中核的な話だった。
自分はそのタイミングで『ホモ・デウス』を片っ端から読み込んだ。
この本にも超富裕層があらゆるテクノロジーを使って自身をサイボーグ化し、知能を最大限にまで高めようとする話についても触れられていた。
グレートリセットの意味は「大航海時代に戻る」という意味だと語られた。
そうなると野蛮時代へ回帰する。
このことについて考察するにはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの知識がなければならない。
このあたりから自分は宗教についても少しずつ勉強しようと思い始めた。
ちなみに、キリスト教の本質はこの一冊に詰まっている。
『日本転生』はその処方箋という位置付けだと思われた。
100ページほど読み進めた。
苫米地氏は資本主義は民主主義の敵だと位置付けた。
民主主義は「お金よりも国民」、資本主義は「国民よりもお金」の力学が働く。
このパワーバランスが崩れると民主主義が機能しなくなっていく。
今日の日本の政治の腐敗ぶりも、原因のひとつとしては資本主義の肥大化にあると苫米地氏は言う。
自分は株やビジネス、金融工学については無知なので何も言えないが、精神科医の内海聡氏と同様に、苫米地氏も外資の侵食を危惧している。
(日本マスタートラスト、日本カストディ、JPモルガン)
ことの始まりはGHQによる財閥の解体にあったと苫米地氏は見ている。
また、日本には飛び級制度がないため、優秀な人材が出現しにくいということも語られた。
そのかわり国民の知的レベルが全体的に底上げされ、高度経済成長が起きたではないか、という反論に対しては「朝鮮戦争の特需」による、海外の資本家の発注のおかげだったと語った。
もはや日本には「資本家ー労働者」の対立はないとされる。
大蔵省によるBIS規制やシャウプ勧告といった歴史敵な話も語られた。
大局的に考えるにはリベラルアーツを地道に身につけるしかないと自分には思われた。
歴史の勉強は生きるうえで絶対に欠かせない。自分は理系だった過去もあり、尚更である。
そのため今はヴェトナム戦争を中心に、あとはスターリンに関する本を読んでいる次第である。
・・・
『ヴェトナム (上) 』
戦争は国の大義があってこそ、という建前のようなものがあると自分には思われる。
例えば、苫米地氏は「アメリカはリベラリズムのために戦争をする国です」と語っていた。
しかし、戦争に関する本を読んでいくと、結局はお金のためだと何回も読んでいて思ってしまう。
戦争に正義などない。戦争の目的はお金でしかない。そうでない戦争などあったか。
権力の問題も領土の問題も、結局はお金ではないか。
インカ帝国がズタズタにされたのも、結局はお金のためであった。
今日はいよいよケネディ大統領が登場する項に入ってきた。
ヴェトナム戦争においてアイゼンハワー大統領は、ラオスは共産主義拡大のドミノになりうる、という言葉をケネディ大統領に伝えてバトンタッチしたことについて書かれていた。
いよいよ1960年代の混乱する時期に内容が移行しつつある。
しかし相変わらず分厚い。220ページまで読み進んだがまだまだ半分にも及ばない。
・・・
『メタフィジカル・パンチ』
福田恆存の言葉が印象的であった。
物質よりも精神のほうが大事だというのは、あんたが物質的に恵まれているからじゃないか、ということを受け福田恆存は反論。
精神よりも物質のほうが大事だというのは、あんたが物質的に貧困だからじゃないか、という売り言葉に買い言葉であった。
切り返しが上手いというよりかは、普段から本質的なことを考えていることの証明だと自分には思われた。
つづく
公開日2023/12/14