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感想
本書を読んで余計にリベラルが分からなくなった。最後に軽く解説を読むと、訳者でさえもリベラルをハッキリと定義することは難しいと書いている。多様性あるリベラルの人々がギリギリのところで意見の一致を見るのは「個人の自由の尊重」と「理性に重きを置くこと」だそうである。
本書では地層のように、リベラルにも5つの層があることが書かれている。
アメリカはアメリカなりのリベラルのかたちがあり、ヨーロッパにはヨーロッパでまとまりのないリベラルたちが沢山いる。あとは井上達夫氏の本で軽くおさえて、リベラルのことを考えるのはそろそろ区切りをつけようと思うに至る。
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新・読書日記124
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日記
著者がなぜ法哲学の道へ進んだのかが少し語られた。
三島由紀夫に影響され東大法学部に進んだものの、官僚には性格的に向いていなかった。そして現役で働いている弁護士の話を聞く機会があり、そのときに弁護士の魅力が色あせてしまった。ところが哲学青年であった著者は法哲学と親和性がありそこで道が開けたということであった。
メモ
キケロ「最も正しい戦争よりも、最も不正な平和を私は選ぶ」
やみくもに「戦争反対」と謳っても論理がなければ意味がない。ただ戦争に反対する、古今東西に根強いこの考え方を「諦観的平和主義」だと著者は語る。
しかし論理的には破綻しているのだという。
その理由をよく読んでみたが意外にも複雑なものであった。頭の回転がまらわず、今日はそこを読み飛ばした。ブックオフにこの著者の本でもある『世界正義論』が売っていたが高くて躊躇してしまった。
次にみかける機会があったら読んでみようと思う。
自分はてっきり不寛容に対して寛容であることは正義ではない、と短絡的に思っていた節がある。そこは反省だ。
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家に置いてあった。モンテーニュの本を軽く読んでみた。
商人は若者を無駄遣いさせて利益を出す、と書いてあった。
これは真理だなと、シンプルに思った。
隠遁生活から生み出されたこの本をなぜ自分はしばらく放置していたのか。
これは明日たくさん読もうと思うに至った。