閉じる

読書日記1267

マルク・リシール『マルク・リシール現象学入門ーサシャ・カールソンとの対話からー』ナカニシヤ出版 (2020)

■株式会社ナカニシヤ出版

公式HP:https://www.nakanishiya.co.jp/

公式X(旧 Twitter ):https://x.com/NakanishiyaPub?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

      高崎将平『そうしないことはありえたか?自由論入門』青土社 (2022)

■株式会社青土社

公式HP:http://www.seidosha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/seidosha?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

その他数冊

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日記

『感情日記 下』は300項まで進んだ。塵も積もれば上下合わせて900ページ弱。

土曜日あたりに感想を書きたいと思う。

・・・

『そうしないことはありえたか?』を読み進めた。概念分析の手法を学ぶ。

命題を作り、その例外を探す。例外があればその命題を作り直す。作り直した命題の例外をまた探す。以上の無限ループ。今日は「フランクファート型事例」というものについて読んだ。

思考実験というのは空想に見えるものであれ、それは人間の想像力の範疇にあるという点においては空想とは言えないと思えた。人間は空想を現実にした数多くの歴史を持っている。

責任と自由に関する思考実験であった。

まだ議論がつづいているということであった。

おそらく、例外を探すことに時間がかかっているのだろう。

研究室に閉じ籠ることにも限界があるのだろう。

歩くことで思考を活発にしなければならないときもある。

カントほど歩いて考える哲学者はいまどれほどいるのだろうか。

ひとつのことを考え続けることの難しさ。

液体に垂らしたインクが熱力学第二法則によって分散していくように、思考もまたひとつの点に集中することができず、あちらへ、こちらへと分散していく。だから集中することは難しいのである。自分にはそう思えた。

物理学をもっと勉強していたら良かったのに、と少し後悔。

マルク・リシールという人物もフッサールと同様に理系の人間であり、物理に詳しい。

人間の精神というものがメタレベルで物理や数学と共通するものを持っているのだろう。

だからその深みに面白さを感じて現象学といった分野に進みたくなったのかもしれない。

つづく

公開日2024/1/18

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free