つづきを読み進めた。
池田晶子『考える日々 全編』毎日新聞出版
ツルゲーネフ『父と子』新潮文庫
夕方はこの二冊を読む。
池田氏が幸福についてこう書いている。
人は自ら不幸になりたいと思う人はいない。
「不幸になりたい」と思う人にとっての不幸とは「幸福」である。
故に人は幸福になりたく生きているのだと。
ところがアンケートで「今幸せですか?」と聞くと全員が「幸せです」とは答えない。
何故か。
池田氏は「欲することそのものが不幸である」と言う。
これはつまり、お金や名誉が幸福の象徴であるという刷り込みである。
個人的に思うことは、不幸の延長線上に幸福はない、ということである。
これはなかなか理解してもらえないと思うが敢えて言いたい。
例えば、人生が認識の無限的な連続であるならば、認識が永遠にプラスされつづけるということである。
物事の捉え方次第というお話で、何事もマイナスに受け止めるひとはマイナスを貯めつづけることになる。
故に、不幸の延長線上に幸福はない。
プラスにとらえる人であれば、何事もプラスで貯まりつづける。
こちらのほうが確実に幸福を掴めると感じる日々である。
つづく