プラトン『メノン』岩波文庫
池田晶子『私とは何か』講談社
を読む。
バブル崩壊後にリストラされたサラリーマンに対して池田氏は言う。
そもそも人生が何事もなく事が進むほうが不自然であると。
人生そのものがサバイバルである。しかし、サバイバル自体、苦難自体には意味がないと言う。
ここで『人生にはやらなくてもいいことがある』(ベスト新書) のセリフを思い出す。
起きたことそのものではなく、起きたことから何をするかが大事であると。
池田氏は、人生とは何かを考えつづけることに意味があると言う。
この意味についてまだ僕は理解できていない。
ただ、「何のために生きるのか」という問いは捨ててはならないと僕は感じる。
この問いこそ普遍的で、人間である証だと思われる。
つづく
公開日2022-02-17