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新・読書日記202(読書日記1542)

仲正昌樹『新版 集中講義!アメリカ現代思想: リベラリズムはどこへ行くのか』NHKブックス(2024)

■株式会社NHK出版

公式HP:https://www.nhk-book.co.jp/

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スティーブン・ピンカー『暴力の人類史 上』青土社(2015)

■株式会社青土社

公式HP:http://www.seidosha.co.jp/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/seidosha?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

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日記

プラトン主義者は絶対性(垂直的思考)を重んじるので古今東西、普遍的な原理を求める。

一方、アンチ・プラトン主義者は絶対性を信じないので「世の中に絶対などない」と言い、相対性を重んじる。

「昔は良かった」論法で昔の原理を求める人は保守的な人かと思いきや、「俺はプラトン主義者ではない」と言いながら、相対性を重んじる。

「昔は良かった」論法はどの時代にも存在するので、一見、普遍的に見えるが(「昔」が常に正しいという思考)大局的に俯瞰すると主義主張は左へ右へと揺れるので「相対的」な思考と言える。

時代のうねりや国家権力には勝てないので、その時代にあった最適な原理を導入するべきだ、と考えてみるとリベラルのほうがしっくり来るかもしれないと今日は思うに至る。

  

・・・

『新版 集中講義!アメリカ現代思想: リベラリズムはどこへ行くのか』

この本の情報量はコンパクトなわりにはとても多い。

こんな本が2000円弱で買えるというのは間違いなく幸せなことだ。

法哲学、政治哲学で過去にどんな仕事が行われ、それぞれの論者がどんな問題意識を持っていたのか、どういう分野からアプローチしていったのかが書かれている。

(例えば、『コウモリであるとはどのようなことか』の著者トマス・ネーゲルは「心の哲学」を応用させて「税における公正」や「平等と党派性」などのテーマを研究したと書かれている)

メモ

古典的自由主義(者)・・・・経済的・社会的不平等についてはさほど気にしない人たち、または考える立場

  

市民的不服従(civil disobedience)

“(・・・)憲法や普遍的人権思想などに具現される正義の原理に反するように見える法律や行政機関の命令に対して非暴力的な手段で抵抗し、それに対する不同意を公共の場でアピールすることを意味する。” P98

 

ヘンリー・デイヴィット・ソロー➡カンジー➡キング牧師とつづく。

  

・・・

社会福祉(及び政治哲学・道徳哲学)に自然と興味が向かうのは何故なのか自分に問いかけた。

気がついたら社会福祉の仕事をしていた。しかしなぜなのか。

こればかりは偶然なのかもしれないと自分には思われた。

  

世界のミクニは仕事が終わってから鍋を洗った。

ミクニは偉大な人物だと自分は理解した。

なので自分も真似をする。

仕事が終わったら本を読む。

つづく

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