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新・読書日記210(読書日記1550)

クロード・レヴィ=ストロース『モンテーニュからモンテーニュへ ――レヴィ=ストロース未発表講演録』ちくま学芸文庫(2024)

■株式会社筑摩書房

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モンテーニュ『エセー Ⅲ:社会と世界』中公クラシック(2003)

■株式会社中央公論新社

公式HP:https://www.chuko.co.jp/

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日記

さすがに夜は集中力に欠ける時間であった。

それでも「モンテーニュへの回帰」は短い文章だったので一通り目を通すことはできた。

できたが、論じられている内容、主題というものが抽象的で分かりにくい。

かすかに引き出せたことは、習慣というものがジェンガに例えて説明ができるというものであった。

  

ひとつの法律をとってみても、それはただ部品をとりつけたようにしてつくられたものではなく、文化に根差した、歴史的な意味、意義をもったものである。

そういうものを崩す(=消す)ことによって、全体にまで影響を及ぼすことがある。

また、未開社会と呼ばれる社会における習慣というのもこれに通ずることで、ひとつの社会というものは、ある意味複数の習慣がつなぎ合わせって全体が構成されているということで、西洋文明と未開社会を安易に比較することは、このジェンガの例えからしてナンセンスである、というレヴィストロースの主張というものはかすかに読み取ることが出来た。

  

モンテーニュは法律を安易に変えることの危険性を『エセー』のなかで書いていた。

自分はついつい、リベラリズムに対する批判材料としてこのことと結びつけて考えてしまう。

安易に変えてはいけないこと、すぐに変えるべきこと。

分かるようで実は分からない。

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