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新・読書日記282(読書日記1622)

     

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日記

気が付いたら生命倫理の本を読む日々が続いている。

障がい者福祉のことを現場で実践しつつ、理論をカフェなどで考えながら思考錯誤というか、何をするべきかというのをちまちまと考えている。

駅ですれ違うサラリーマンはそれぞれどんな分野に日々何に勤しんでいるのだろうか。月曜日の朝はそんなことを考えながら歩いた。

でもやっぱり、人には人の乳酸菌、というCMがあったように、人には人の道があり、そこで自分ができることを精一杯やるしかないという考えにいつもたどり着いてしまう。

昨日観た『ザ・トレンチ』では、軍曹が「運命まではコントロールできない」といったことを言っていて、その通りだと思ったと同時に、打算的な生き方が今日、動物的な欲求以上の何を持ち得るのかということを考えた。

  

・・・

クーゼの本を30項ほど読んだ。

奇形で生まれた双生児を、希望がなく医療措置をやめて両親と医師が逮捕されたということが書かれていた。

クーゼは、そこまでして苦しむ人間を生かしてやらないといけないのか、憲法はなんて残酷なんだと問うているように自分は感じた。

しかし半分は正解だが、もう半分は、生かすに足らない生命というものがある、という考え方を侵入させてしまう余地を与えてしまうように自分には思われた。

「生かすに足らないとまでは言っていない」と反論されるだろうが、延命措置をやめるという点では結果論というか、事実としては「生かすには足らない」と考えて措置をやめる人間とやっていることは同じなのである。

というアクチュアルな問い方は立岩さんの本を読みながら学べているように感じた。

一方で立岩さんの本は進めば進むほど、最後は何を言おうとしているのかだんだん読者としては掴めなくなってきている。

  

月曜日にしてはまあ読めたような気がしなくもない。

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