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日記
読んでいるとふと思ったことがあった。
本は数十万~数百万の文字数があると言われる。それに対して、タイトルは10文字前後になる。
タイトルは普通、その数百万もする膨大な文字をある程度暗示する。
別の視点で考えると、数百万の文字が10文字前後からなる文の「意味」となる。
これは何かに似ている気がした。
文字の意味が定まらないのはなぜか。
意味が生成される法則をいまだ掴めないのはなぜか。
何かに似ている。
1gの物質にはとんでもない数の原子が含まれている。
つまり、ひとつの文字にはとんでもない数の意味が含まれている。
とんでもない数の文字が集まってようやく「タイトル」の意味を含ませることが可能となる。
必然的に思考は宇宙へと拡がる。
ひとつの銀河系にはとんでもない数の惑星が存在する。
しかし宇宙全体でみると、とんでもない数の銀河系が存在するとされている。
本もしかり。
本のなかの文字の配列の数は必然的に無限となる。
神谷美恵子は本のなかは無限だ、みたいなことを書いていた。
なにかがひとつにまとまった。