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日記
最近、キリスト教に対する見方が自分の中で徐々に変わってきているように感じている。
否定的な見方から肯定的に見ることができるようになってきたように思う。
とはいえ、布教には全く興味がない。興味の対象は不合理に満ちたキリスト教を最期まで信じ切った彼らの崇高な人生にある。池袋などで布教の演説をしている人間を見かけるが、ああいうのは論外で、崇高のかけらもない。お経みたいなことをしているから逆説的にキリスト教が嘲笑の対象になっていると自分は踏んでいる。
あんなお経を聞いているくらいならヒルティの本やシモーヌ・ヴェイユ、カール・バルトの本を読んでたほうがよほど有意義な時間を過ごせるのではないだろうか。
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『眠られぬ夜のために 第一部』
メモ
“個々の器官の病気の実に多くのものは、要するに、今日、神経過敏とか神経衰弱とか呼ばれている全般的な
病弱の結果にほかならない。” P22
“病気は、それが正しく理解され善用されるならば、心の純化に到達する、手っとりはやい方法である。” P28
ここを読んでいるとき、「病は気から」という法則を様々な人間がさまざまな本で書いていることを再度認識した。直近では神谷美恵子『人間をみつめて』のなかに書いてある。その前には『ゲーテとの対話』のなかで、シラーが病気がちだったくだりについてのゲーテの発言である。
これと腸脳相関がどのような関係にあるのか、そろそろそういう本が一般向けの書籍として出てよい時期だと思うが、まだ研究が浅いのか、出てこないのが現状だ。
自分は認知行動療法を経て、その後自分なりに実践を重ねてようやくこの原理を身をもって体感しつつある。
これは人類史における普遍的な法則なのかもしれない。
“あまり働き過すぎてはならない。” P30
ヒルティは労働を通してしか幸福になれないと断言していたが、働き過ぎてもいけないという。
それは休息が必要だということなのか。いや、おそらく違う。仕事に熱中し過ぎると必ず人は無理をするので必要な睡眠を削ってしまうことを危惧しているのだと思われる。
ここを読んでハッとした。そして本を閉じて風呂に入った。
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『てってい的にキルケゴール』
神谷美恵子➡ヒルティ➡キルケゴールという流れになった。
この本も同時に読んでいこうと思う。キルケゴールは強烈なキリスト信者とされ、哲学者ヘーゲル批判で有名である。
ヘーゲルは池田晶子の友みたいな存在なので、池田晶子との意見をぶつける際にはもしかしたら有益な人物なのかもしれない。
メモ
“概念をもってすべてを表すことが「できる」というヘーゲルの立場がわからなければ、それに命を懸けて反抗したキルケゴールが、そしてこの書、『死にいたる病』がわかるわけはない。” P13
ヒルティは「いきなり難しい本を読むべきではない」と書いていたので、中島義道氏の本を参考にすることにした。
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『偉業』
210ページほどまで進んだが、そこまで物語に大きな動きはないように思えた。
ただ、時々文学の話になるのでそこは楽しく読めている気はする。
つづく