
■一般財団法人 法政大学出版局
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日記
祝日なので書店へ。
講談社学芸文庫から埴谷雄高の新しい本が出ていた。税抜き2600円さすがに高くないか。
萎えたので平凡社ライブラリー、河出文庫、光文社古典新訳文庫などの棚をうろうろ。
アリストテレス『詩学』を読んでみたいと思い購入。
そのあとは哲学・心理学・社会学・芸術をうろうろ。今日は科学に全く関心がなかった。2025年はインパクトのある科学系の本が何か出るのだろうか。あまりぱっとしない。心理学系もぱっとしない。
芸術と哲学に何冊か気になる本があったので購入。
『SVはつらいよ』は職業柄、関心の高い本なので、普段買わない幻冬舎だったけれども購入。
貧困の原因を政治に求めるのは安易ではあるが、やはり考えさせられた。貧困への入り口を政治が用意しているのではないか。そういう仮定を立てるのは建設的である。
ただ、政治はそんなに影響力のあるものなのか。たかが制度があれこれ変わっただけで人間の生活様式が変わるならば、人間は政治に規定される生物なのか。そう考えると今度は西洋と比較しながら日本の民族性だとか、日本の歴史だとか、そういうことを考えなければならないなと気が付いていく。
制度次第で生活が変わるという安易な思考を自分は制度主義と名付けてみたい。ツイッターにこのような思考をしている人間がうようよいる。この裏には、権力欲と卑しさと妬みのような、ねばねばしたものがへばり付いている。
このように考えていくと、やはり政治のことはあまり考えたくないなと思えてくる。読書の帰り道のことであった。
・・・
『幸福論 第二部』
この本は苦悩の力を力説し、動物的な幸せを放棄すること、キリストを信じることを説いている。全くいまの日本人には合わない本だと思う。にもかかわらずかなり重版されている。これはひとつ考察するに値する。
メモ
”最後に、高貴な魂は、根本的に厭世的な気分に陥ることのないものである。厭世家は大抵、むしろ小さすぎる生れつきの魂であって、人生の最高の宝をもとめて勇敢に奮闘することもできず、またそれに必要な力と忍耐をもってその宝を手に入れることもできない。” P195
“中傷をも平然として迎え、敵に対してもつねに公平でありうる人こそ、生粋の精神の貴族である。” P197
“真の貴族が高貴な気持をもちつづけるのは、ひとえに苦悩によってであるから、もしも彼らがまったく苦悩から解放されたり、あるいは卑俗な動機から発した何事に成功したり、それらが大目に見られたりすることでもあれば。それは彼らにとってよいことではない。(・・・)およそ地上の運命のうちで最も高貴な運命は、よろこんで忍え忍ばれた苦悩であり、そこから多くの人々のために生まれる祝福である。” P207
“官能の支配力と超感覚的なものへの信仰というこの二つの力は、一人の人間のなかで永らく併存することはできないものであって、いずれか一方が席をゆずらねばならない。” P266
・・・
『サクリファイス』
詩的なるものについて
“(・・・)ひとたび消失した「アウラ」を、世界そのもののカタストロフィーを照らし出す一瞬の光芒に見い出すのは、「詩」以外にはない。詩的なるものとは、現在の巨大化したシステムが人間にもたらす怖れやいたましさに言葉をあたえようとするとき、おのずから生起するものなのである。” P17