『公共性の構造転換』の章があっさり終わってしまった。さすがに1冊でいろいろな本を詰めすぎたのか、もはや何回も聞いたようなことしか書いていなかったような感触を覚え通勤電車を降りる。帰宅中は『共同幻想論』の章を読み終えた。これもまた1冊でいろいろな本を詰めすぎたのか、あっさりと終わってしまった。幻想という言葉を使って現象を説明するには無理があるような気持がした。唯一覚えているのは、この本は佐藤氏によれば体系的なものではなく宗教書だそうである。どこの章から読んでも差し支えない、という構成になっているそうである。そのあとは『他者の受容』や『新訳聖書』のあたりを読んだ。レーニン主義がスターリンによって定式化されたということ、キリストがパウロによって定式化されたということは覚えた。また、キリストからパウロというのは非常に長い時間、感覚があるそうで、自分は星に例えた。レーニンからスターリンは地球から月、キリストからパウロは地球から火星だとしてみた。
ちなみに火星までは接近しても6000万kmあるという。ふざけた距離である。月までは38万km。銀河系の直径は10万光年とも聞く。ちなみに月までは光速で約1秒という。1秒と10万年。宇宙、でかすぎて意味が分からない。