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新・読書日記477(読書日記1817)

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日記

「あれについて小説で書いてみよう」と思ったあとに急に池田晶子の本を読みたくなった。ちょっと夢中になってしまい、気が付いたら何を書こうとしていたのか忘れてしまった。やらかした。自分で書いてみて思うことは、ある程度読まれることを前提に書いているので(はてなブログ大学文学部)、反応があればそれに越したことがないが、なんらかの思考を促すことに可能性を期待している自分がいて、本を出すような作家であれば尚更ーーーその本を読んでもらうことでどんな化学反応が起きるのかーーーを考えずに物を書けるのだろうかと思わずにはいられなかった。だからこそ、本の物語を何のアレゴリーかと同定しようとする輩がわいてでてきたり、むしろそれが批評という仕事に繋がっているのかもしれない。

  

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『愚行の社会学』

メモ

“欲しいものがあれば工夫して生み出すのではなく完成した商品を購入する。産業化されたこの社会で私たちは、そうした生活様式の中で生きているのであろう。「学ぶ」も「出し抜く能力」としてすでにかなりな部分が商品化されているのだ。” P181

 

これとは文脈が違うかもしれないが、人をモノのように扱うことは悪徳とされがちであるが、社会全体が人間を商品化している。商品化されているのだからモノとして扱われるのは致し方が無いと思ってしまうのは自分だけだろうか。ここはカントの「人格」の概念と絡んできて、そこに主体性があれば「モノ化」ではないということなのだが、カントは今日の転職市場を、実績至上主義をどう思うだろうか。

   

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いろいろ書きはじめると、途中で書きたいことが何個か浮かんでくる。しかし一度ひとつのことを書きはじめるとそれらが消し飛んでしまう。また書きたいことを忘れてしまった。

  

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思い出した。エピクテトスに関する本があったので読んでみた。まだそこまで読めていないが、世の中、悩みのない人も沢山いるかもしれないが、小さな悩みに苦しんでいる人も少なくない。しかし、その内容をよくよく考えてみると、なんだか小さな世界にいるなと思ってしまうことがある。(良い大人なのに彼女がいない等)極論を言えば無知なのかもしれない。あれが不安、これが不安。蛇口から水が出なくなったとか、水がある日突然買えなくなった、出なくなった、ある日突然食べ物が調達できなかった、これから餓死者がかなりの数出るかもしれないだとか、明日から戦争が始まるだとか、これから最高気温が45度の日が続いてい句だとか、ある日突然戦争をふっかけられるだとか、リアルに生と死が目前に迫ったようなディストピアが訪れない限りは(こういった出来事が起きればさすがに同様はすると自分は思うので)、不安というものは何か、根源的な認知のエラー、誤謬をおかしていると思わざるをえない。

   

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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