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日記
きついこと、嫌なことがあった時は筆が進む。自分はそういうタイプの人間だと改めて感じる。
書こうと思えばいくらでも書ける気がしてきた。苦痛の量と文字数は比例する。
仕事はあまりに忙しすぎた。詳しく書けないが、ヒヤッとする出来事が起きた。結果オーライ。反省はしないと不味い。言葉をもう少し慎重に選ぶべきだった。あれやってください、それやってください、これやってください、そちらもやってくださいのなか質問攻めが始まり、挙句の果てに、、、と、この先はちょっと書けない。とりあえずヒヤッとした。言語行為論を改めて考えさせられる。あらゆる言葉は行為を遂行するものだ、という考え方は極端だとしても、ある種の真理はついている。そして、仮にそれを受け入れるとして、行為を遂行する言葉には気をつけなければならない。なんといえばよかったか、言葉以外にも何かできることはなかったか。こういうときはChatGPTが協力な助っ人となるので、これ以上はここには書き残さないことにする。疲れても筆が進む日は、つまりこういう日なのである。
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帰宅後何気なく読んだ『自考』。南手英活という人が創った「ワンネススクール」というフリースクールについていろいろ書かれていた。読んでみるといい話が書いてあった。三菱商事で順風満帆にいっていたところで「何か日本がおかしい」と気が付き、その矛盾と向き合い方として彼は私塾に近いフリースクールを設立。宮台真司/おおたとしまさの「森の学校」みたいなイメージ。堅苦しい学校へ通うこと、そこには当然メリットもあればデメリットもある。ただ、失われた30年の元凶はなにかと問うと、ひとつの原因として、個を伸ばさず和を尊重し過ぎる日本の悪癖と呼ぶべきか、義務教育のくだらなさ、息苦しさを挙げられるのではないだろうか。今は知らないが、内申点はいかに教師に忖度するか、いかにヨイショするかで決まるというのはある程度は真実だった。そんなことばかりしてきた人は、まあ社会にうまく溶け込むのだろうけれども、日本全体がそんな人で溢れていたら確実に崩壊する。で、いま少しずつ崩壊に向かっている。必ずしも崩壊が悪いこととは思わない。ただ、今の日本は「お勉強」する場所ではない「私塾」が物足りないことは間違いない。何回も書きたい、この本はいい本だ。
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『リバタリアニズム読本』を読んで気づいたのは、「いい本」とは、容赦ない批判に耐え抜いた本だということである。著者はノージック『アナーキー・国家・ユートピア』が名著だと評価する。それは数えきれない批判に耐え抜き、あらゆる学者を唸らせ、黙らせたからに他ならない。古典もしかり。批判に耐え抜いた本は魂の力が強烈なのである。論破なんて論外。むしろ論破する過程でその人自身になにか気づきを与えるような「優しい本(≠易しい)」が本物の本なのである。
