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新・読書日記504(読書日記1844)

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日記

マイケル・ポラニー『大転換』の概要をざっくりと学んだ。市場が社会に埋め込まれているということと大恐慌の関係について論じられている本だということくらいは把握した。最近、市場の失敗と公共政策に少し関心が強まってきた。少子化はシルバー民主主義の文脈で興味がある。いろいろとChatGPTで聞いてみたが、案外ためになった。ChatGPTも正しく使えば良いツールになる。仕事でスプレッドシートの関数を作成してもらっていたりしていたが、読書でも有効に活用していこうと思う。

執行さんの宗教論は小室直樹とはまた違った語り方で興味深い。小室直樹はヒューマニズムという言葉をほとんど使っていなかった記憶がある。二人はそれぞれ独特の語り口調で、どちらもオリジナリティと個性がありながら、生き方は二人とも似ている気がする。書きながらいろいろと思い出してきた。小室直樹は資本主義の始まりを「お金儲けを禁止していたから逆説的に資本主義が始まった」と書いていたことを思い出す。それに対して執行さんは資本主義をヒューマニズムの延長線上で論じる。逆説の概念については執行さんでは幸福論で幅をきかせている。深い。

   

メモ

『モラル・エコノミー』

“(・・・)デヴィット・ゴーティエは次のように主張した。「道徳は市場の失敗から生ずる。・・・・・・道徳は、完全競争の条件下での市場の相互作用には適用されない」” P57

   

・・・

『人口縮小!どうする日本?』

クラウディア・ゴールディン・・・2023年ノーベル経済学賞受賞者、フェミニスト社会科学者

婚外出生割合

日本・韓国➡2~3%

イタリア・ハンガリー等➡20~30%

スウェーデン等先進国➡50%を超える国も少なくない

   

外部不経済による少子化(子育てのコスト化)

・・・

『幸福とは何か』

物質主義の原点

“宗教があった時代までは、人類全体が、自分たちが神から選ばれた存在だということが分かっていました。精神を持つものとしてホモ・サピエンスが選ばれたということです。しかし、神から選ばれたということは、人間が好き勝手にもできないということなのです。だからもっと人間を自由にしようとして生まれたのがルネッサンスです。ヒューマニズム、人間礼讃です。そこから、堕落一途の歴史になり、ついに二十世紀から二十一世紀に来て、完全に物質主義になってしまいました。それこそ人間が神だという時代になってしまった。” P99

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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