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読書ブログ|哲学的読書のすすめ

読書ブログという形をとりながら、私自身の思索と読書体験を交差させてみたいと思います。

哲学的に読むとは、単に難解な哲学書を読むことではない。
日常の中で立ち止まり、問いを掘り下げる姿勢そのものを指す。
本は、その「問いのきっかけ」として立ち現れる。


哲学的読書とは何か

  • 答えをすぐに求めず、問いを深める。
  • 書かれた言葉の背後にある前提を疑う。
  • 自分自身の生を照らし返す。

哲学的読書は、知識の収集ではなく、思考の鍛錬にほかならない。


読書を哲学的にする三つのステップ

  1. 立ち止まる
    ― 気になった一節に足をとめ、なぜ心に響いたのかを問う。
  2. 問いをつくる
    ― 答えよりも、よい問いを見つけることを重視する。
  3. 応答する
    ― 読書ノートや日記に、自分なりの言葉で応じる。

こうして本は「先生」ではなく、「対話の相手」となる。


読書日記アプローチとのつながり

読書日記アプローチは、哲学的読書の実践形でもある。

  • 書き留めることで問いが定着する。
  • 自分の応答を記すことで思考が深化する。
  • 他者と共有することで問いが開かれる。

哲学的読書は、個人の沈思と共同の思索を橋渡しする。


梟コメント

哲学的読書に「正解のマニュアル」はない。
むしろ「不正解のまま問い続ける勇気」が肝要だ。

哲学は難解な専門用語の世界に閉じるのではなく、
むしろ一冊の小説、一編の詩、一枚の随筆の中にも潜んでいる。

読書を哲学的にするとは、読む自分自身の態度のことなのだ。


結び

本を哲学的に読むとは、世界を哲学的に生きることに通じる。
その実践は、日常のなかで誰にでも可能だ。

読書は、知識の積み上げを超えて、
「思索の習慣」へと変わる。

■株式会社河出書房新社

公式HP:https://www.kawade.co.jp/np/index.html

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こうして書き残すことは、私にとって読書ブログを続ける意味そのものです。

平成生まれです。障がい者福祉関係で仕事をしながら読書を毎日しています。コメントやお問い合わせなど、お気軽にどうぞ。

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