うしろめたい読書日記から茶化したい読書日記へ 予告編
読書ブログという形をとりながら、私自身の思索と読書体験を交差させてみたいと思います。
序文
本を読むたびに、真面目に感想を書くことにうしろめたさを覚える。
だから私は、茶化すことにした。
読書は真剣勝負だと誰もが言うけれど、私はその勝負に最初から降参している。
代わりに、本の背表紙を眺めながら「この色合い、カフェオレっぽいな」と思ったりする。
それを「批評」と呼べば、立派な読書日記になるはずだ。
ミニエピソード集
1. 書店にて
本を買った瞬間、読んだ気になる。レジ袋を開けると同時に、脳内ではすでに「感想文」が完成している。問題は、袋から本を出さないことだ。袋ごと積読。それを「インスタレーション」と呼べば、アートである。
2. 読書の体裁
電車で開いたページを一文字も追わず、窓に映る自分の「読んでる顔」だけを見ていた。
「読書とは顔芸だ」と書けば、文学理論っぽくなる。
3. 引用の魔術
本の一節をSNSに投稿し、いいねがついた瞬間、その本を読了したことにした。
ページ数は200でも300でも関係ない。引用はショートカットだ。
ただ、引用元を忘れると、もはや自分の名言になる。
締めくくり
読書を真面目に続けるのは難しい。
だから私は、茶化して逃げ道をつくる。
それでも本を開くのは、結局のところ「茶化したい」気持ちもまた、読書の一部だからだ。
こうして書き残すことは、私にとって読書ブログを続ける意味そのものです。
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