駒崎弘樹『政策起業家』ちくま新書2022年
を読む。
NPO法人フローレンスという、保育関係の事業を立ち上げた駒崎氏の本である。
僕はまずタイトルに惹かれた。初めて聞く言葉であった。
読み進めると、少しずつどんな人なのかが分かってくる。
保育関係のお話は、これまでTwitterで何度も話題になってきた。
現場で何が起きているのか、僕には子供がいないのでよく分からなかった。
これも法整備のお話に繋がっているみたいである。
著者の発言によって、アン○○マンショー(小麦粉で作られるヒーロー)に税金800万円を投入していた無駄な企画がストップになった。
それを見ていた官僚が著者を絶賛する。
「(これからは)民営化にし、競争をさせて無駄なコストを削らないといけないんです」
しかし、ここに僕は違和感を持った。
これは、端的に言えば「丸投げ」であって、「思考停止」ではないのかと。
民営化によって副次的に発生する問題も看過できない。
僕は官僚という組織に関心が出てくる。
確かに民営化も必要なのかもしれないが、それではいったい何のための公務員なのか。
ここは官僚の組織構造に欠陥があるかもしれない。
僕はイラっとした。
業務が長時間化して、家で勉強する時間がないのだろうか。官僚も勉強していかないといけないのでは。しかし実態が分からない。僕は官僚の気持ちを汲めない。
と思いながら読み進める今日この頃であった。
つづく
公開日2022-01-08