新・読書日記554(読書日記1894)
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日記
『未来思考の心理学』
メモ
“もし人々がただただ利己的である(言い換えると「他人に興味がない」)なら、未来自己との連続性の欠如は未来の自分に対する寛容さを蝕むことになるだろう。しかし一方で、Whiting(1986)が指摘するように、私たちはしばしば他者(特に親しい他者)に対して犠牲を払うし、いつも利己的にふるまうわけではない。(・・・)これらの観察は未来の自分を他人として扱うことが、ある文脈ではそのまま未来の自分に対する配分を促進する可能性を示している。!” P106
さすがに100ページ読むとこの本の内容が少しずつ明らかになってくる。どの本も最初は退屈なものであり、RPGと同じように中盤から楽しくなってくる。この本も少しずつ興味深い研究結果を披露し始め、通勤時間が少しだけ楽しくなってきた。
過去の記憶がいかに未来の行動に影響を与えるのか。ワーキングメモリがいかに未来の行動に影響を与えるのか。問いが少しずつ生まれてくる。
人間形成という、定量化不可能にみえる一連の過程も部分的には定量化可能になるかもしれない。概念は定性的で、文学的な研究は実証主義者から嘲笑されるがもしかしたらAIの進化で定性と定量が統合されるかもしれない。という妄想を抱いて本書を閉じる。
つづく
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