プラトン『国家 (下) 』岩波文庫の180ページまで読み進める。
国家の指導者が備えるべき能力について考察が進む。
結論としては数と計算、幾何学、天文学の知識を備えるべきであると示された。
戦術に長けなければならないので計算に関する知識は必須とされ、また、真理や真実を捉えるには後者が必要であると示された。
その後は具体的にいつ、どのようにふるいをかけるか検討される。
議論は旋回しながら何重も同じ問いを重ねて慎重に進んでいる印象である。
哲学は反駁のために悪用される恐れがある為、若いうちには教えるべきではないという見解が印象的であった。
議論のための議論になっては本末転倒。
また、他人を打ち負かす為の議論も本末転倒。
非常に参考になる章であった。
つづく
公開日2022-03-23