午前はまず『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。』を読む。
国の財政についてお話が進み、税金、社会保障へと話が展開される。
びっくりしたのは、収入における家賃の割合が昭和44年のデータから50年間で4倍ほど増えていることであった。
僕は新入社員の頃、家賃は収入の3割まで、というセオリーを当たり前のように信じていた。しかしながら、昭和の時代は全くそうではなかった。
インフレとデフレについても、しっかりと基礎を学び直すことができた。
お金の流れを考えるならば、「安定したインフレ」が定石であることを再確認。
ベーシックインカムの話になったとき、小川氏は近年有名になってきた、最年少で閣僚になったプログラマーであるオードリー・タンの言葉を引用する。
「私はいつも自分の興味あることと公共の利益だけを考えて仕事をしている。」
『非認知能力』という本では、「GRIT(やり抜く力)」と「好奇心」について詳しく書かれている。結論はまだ出ていないが、「好奇心」が生み出す仕事量・生産量が注目され始めていることと、ベーシックインカムによって自由に働くことによる経済効果が連関しているように僕は感じる。
『はじまりのレーニン』も読み進める。
革命家と哲学の親和性を確認。
マルクスも経済と唯物論をくっつけて考えた。
おそらく、「価格」という客観性を、「物質」という客観性と相似させているのだろうと思われるのだけれども、その考えをどう発展させているのかがまだよくわからない。
『自由からの逃走』にも手を出す。
フランクフルト学派、エーリッヒ・フロムの本である。
革命と社会心理学にも親和性があると考えられる。
第一時世界大戦が発生した原因を考えるときに「群集心理」というものは欠かせない。
レーニンやロシアの革命について読解する際に参考になると思い読み進める。
『ロビンソン・クルーソー』は「フライデー」という仲間を必要とし、先日読み終えた『大西洋漂流76日間』では「話相手が欲しい」という切実な思いが書かれていた。
人は根源的に他者を必要とする。
全体主義にはその心理が反映されているかもしれないと僕は感じた。
つまりは精神安定剤としての全体主義。
エーリッヒ・フロムの見解が気になるところである。
つづく