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読書日記14

仲正昌樹『「不自由」論』ちくま新書 (2003)

仲正昌樹氏の『「不自由」論』を読み込む。

この本は2003年出版された。当時「ゆとり教育」が問題にされていた。

詰め込みをやめて「主体性」「自立性」を育もう。

とはいえ、何を持って「主体性がある」と見なせるか。ここがハッキリしていないと仲正氏は指摘するが僕も同意する。

仲正氏によれば、輸入した西洋の概念にまだ日本は慣れていないとのこと。

次に読んだ本にそれがよく現れている。

東大就職研究所『内定とれない東大生』扶桑社2012年である。

就活を経験した現役東大生にインタビューし、それをまとめた本である。

問題は「コミュニケーション能力」である。

これほどに曖昧なものはなかなかに無いと僕は思う。

また、この本には学歴フィルターについて、現役東大生による証言が赤裸々らに書き綴られている。差別はハッキリと存在していた。今はどうだろう。

今日は、本は古い本から最新の本までバランスよく読むことが大事だと痛感した。

今タブーとされることがちょっと前までは平気で語られていたりする。

僕の考えでは、人間は短期間では変わらない。

変わったのは社会ではない。社会を構成するのは個人なのだから。

何が変わったのか。これは制度や法律と見るべきだ。

何が不変で何が可変か。

何がぼかされているのか。僕はこれからも批判精神で本を読んでいく。

何回も書いてはいるが、本は「教科書」でもなければ「教本」でもなければ、「良書」でもない。正義でもない。判定する思考がなければならない。

つづく

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