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読書日記21

C.ダクラス・ラミス『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』平凡社ライブラリー (2004)

C.ダクラス『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』を読む。

この本は戦争の歴史から掘り下げて経済を考察する。

経済の本でもあり歴史書でもあった。

憲法九条についてきちんと学び直すことができた。

交戦権や暴力の定義をしっかり読まないと見えないものがあると理解した。

自衛のためでなければ交戦権は認められないというのを前提としたうえで交戦権を放棄している、つまり国は自衛を放棄しているというものであった。

世界史レベルで国家が軍事力を持つとどうなるのかを、実証的に示してくれた。

非常にわかりやすい。僕でも理解できた。

過去もっとも人を殺害した国家体制は「権威主義」としっかり書いてある。全体主義を凌ぐ。

敢えて軍事を持たないことを決心したコスタリカの例も出てくる。

ナビア・ウルビナティ『歪められたデモクラシー』のつづきを読む。

僕は思った。

今、政治というものはあらゆる利害関係を排除することは不可能であり、政治は経済と癒着状態にある。

アーレントは利害関係のない公的空間にのみ、コミュニケーション(意見の交換を通して合意⇒真理に向かうプロセス)可能であると説明した。

僕はまだアーレントの議論を応用して政治を説明する能力はないが、これを鑑みると直感では今の政治にあまり良いイメージは持てない。

民主主義の目的は国民の利益ではなく、国民が平等的に議論に参加できる場を通して、「総意」を練り上げるものだと僕は理解している。

ルソーはこのことについてどう考えたのかを僕はこれから確認するつもりである。

端的に、国民の物質的な豊かさを追求するのであれば、選挙は無意味に思える。それこそ、知能集団が勝手に政治をすればいい。

反知性主義の象徴であったアメリカのトランプ大統領のポピュリズムについて勉強をすればまたいろいろ見えてくるものがあるかもしれない。

政治についていろいろと想いを巡らす夕方であった。

つづく

公開日2022-01-08

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