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読書日記53

キャス・サンスティーン『行動科学と公共政策』勁草書房 (2021)

キャス・サンスティーン『行動科学と公共政策』勁草書房(2021年)を読む。

こちらの本はわりとミクロ的で、ひとつひとつの事例を丁寧に扱っている。

ナッジに関する本が少ないので購入。(貯まっていたポイントでお得に買うことができた。)

この本は読みやすいうえに、重要な点をひとつひとつ丁寧に拾ってくれる。

人生と幸福について考えるときに、行動科学( 認知心理学、社会心理学、行動経済学 )はヒントを与えてくれる。

例えば人の行動や選択は、常にリアルタイムの感情に左右される。

怒っている時は「冷静な自分ならどうすべきか」を適切に判断できないように、冷静な時もまた、「怒りを持った場合はどう判断してしまうだろう」ということを正確に掴めない。

そして感情はリアルタイムで、為替のように変動していく。

かくして感情と経済は癒着していることが分かった。

前半部分では、人間の非合理性について改めて痛感させられた。

しかし、それ自体は悪いことではなく、問題なのは人間を常に合理的と見誤ることだ。

かくして僕は感情と議論の関係性にも興味を持つ。

議論のための議論。

無駄とは思えない。

つづく

公開日2022-01-23

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