ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

スティーヴン・キャラハン『大西洋漂流76日間』ハヤカワ文庫 (1999) 読了

スティーヴン・キャラハン『大西洋漂流76日間』ハヤカワ文庫 (1999)

  

この本と『ロビンソン・クルーソー』に共通点を見出せずにはいられない。

両者とも自ら仕事を作ることによって生き延びた。

そして、両者とも信じられない仕事をしたと思う。

僕は漂流と人生に相似性をも感じた。

人生という漂流空間。

波はどこにイカダを連れていくかは分からない。

それは人生も同じだ。

ただ陸にたどり着くことだけを考える。

そのためにできる最善のことを行う。

それにしても、極限状態においても水や食料の倹約を徹底できるメンタルには言葉が出ない。

その後、生還後に胃が収縮していたそうだ。まともに食べられない。

しかし面白いのが、身体は常に外部との入力とリンクすることだ。

食べれば食べるほど食に対して貪欲になり、

節約すればするほどそれに適応していく。

身体化とはまさにこのことだ。

あらゆることは相似する。

この物語も必ずどこかとリンクすると僕は確信する。

そして、この物語の文脈を、僕の人生の文脈に代入していきたいと思う。

つづく

公開日2022/1/1

次へ 投稿

前へ 投稿

返信する

© 2024 ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

テーマの著者 Anders Norén