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読書日記75

キャス・サンスティーン『行動科学と公共政策』勁草書房 (2021)

こちらのつづきを読み進める。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/04/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%9853/

顕著性と社会規範の項を読み進める。

例えば、個人に対してなんらかの税金を5000円減らす場合と、5000円を渡す場合、

つまり、

A: -(-5000)

B: +5000

Bのほうがその余剰分のお金を使う動機付けが高く、経済的に効果があるという例が示された。

社会規範の項では、健康的に生活する人が社会的ネットワークにいると自分も健康に気を使うようになる傾向があるのと、逆に肥満の人が社会的ネットワークにいると自分も肥満になりやすい傾向があるということが示された。

よくあるお話で、誰かがあくびをするとあくびが伝染するようにまた別の人があくびをしたりする。

職場である人がイライラ、せかせかしていると自分もそんな気分になりやすかったりと、自分の意志や自由度というものが、いかに曖昧であるかを、行動科学は教えてくれる。

哲学的にも、現代の「心脳問題」が白熱しているように、2020年代以降も社会にとって心理学や行動科学の重要度は高い。今後も動向に注目したい。

つづく

公開日2022-01-29

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