読書日記89
ここは小さな読書ブログですが、ページをめくるたびに世界の見え方が変わる瞬間を残しています。

つづきを読み進めた。
ノージックの最小国家について、所有権の視点から論じられている。
僕はノージックに賛同できない。
所有権を担保できれば機会の平等は実現される。教育サービスがしっかり届いているという前提のもと、政府は物乞いに土地を与えれば生活は保障され、かくして権原理論は最小国家の正統性を与えると。
この点は、時代遅れとみなすべきである。
こんにちでは、あらゆる商品、とくに金融商品に限っては情報の非対称性が顕著である。
リスク管理が甘い消費者であれば破産する可能性が高い。
現代社会は、もはや生活が行き詰まる罠がいくらでも仕掛けられている。
と思いつつも、まだまだノージックの理論をひとつまみした程度である以上、まだまだ僕は
詰めが甘い。
つづく
公開日2022-02-01
こうして書き残すことは、私にとって読書ブログを続ける意味そのものです。
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