閉じる

読書日記89

       橋本努『自由原理:来るべき福祉国家の理念』岩波書店 (2021)

  

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/07/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%9883/

   

ノージックの最小国家について、所有権の視点から論じられている。

僕はノージックに賛同できない。

所有権を担保できれば機会の平等は実現される。教育サービスがしっかり届いているという前提のもと、政府は物乞いに土地を与えれば生活は保障され、かくして権原理論は最小国家の正統性を与えると。

この点は、時代遅れとみなすべきである。

こんにちでは、あらゆる商品、とくに金融商品に限っては情報の非対称性が顕著である。

リスク管理が甘い消費者であれば破産する可能性が高い。

現代社会は、もはや生活が行き詰まる罠がいくらでも仕掛けられている。

と思いつつも、まだまだノージックの理論をひとつまみした程度である以上、まだまだ僕は

詰めが甘い。

つづく

公開日2022-02-01

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free