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読書日記130

原田和広『実存的貧困とはなにか:ポストモダン社会における「新しい貧困」』青土社 (2022)

   

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/12/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98129/

    

140ページほど読み進める。

東電OL殺人事件や、売春問題などを「承認論」と絡めつつ考察がなされていく。

承認論については『正義論の名著』の要約で簡素にまとめた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/06/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%9871/

   

3つに分けることができる。

・愛の領域

・法の領域

・連帯の領域

   

僕はこれとマズロー欲求理論の共通性を見出した。

例えば、虐待の経験から自傷に走る人は少なくない。それは、「愛の領域」における承認が「欠乏」していることから発生すると考えられる。

本書でも同様の事が書かれている。

つまり、欠乏→飢え→欲求となってあらわれる。

   

マズローと同様に、欠乏している欲求が順に埋め合わされていく。

社会が欠乏している領域を「承認」することで満たさなければならない。

僕は今日の時点ではそう解釈した。

「承認論」は承認欲求という漠然とした目に見えない「欠乏」を埋め合わせするための先鋭的な理論であるようにみえる。

   

本書は「承認欲求」を解体していく道筋をたどっているように僕は感じた。

明日以降も深堀りしていきたい。

つづく

公開日2022-02-17

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