ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

読書日記134

原田和広『実存的貧困とはなにか:ポストモダン社会における「新しい貧困」』青土社 (2022)

   

つづきを読み進めた。(読書日記133に収録)

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/12/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98133/

  

南青山において、児童相談所やこども支援センター等の施設を建設するにあたって、

住民から反対の声が多数行政に寄せられた事例が取り上げられた。

当時、ほとんど関心がなかった僕ではあったが、この問題が「社会的排除」「スティグマ」「偏見」「ヘイトスピーチ」等と結び付いており、見逃せない事例であることに気がついた。

この件はたまたまニュースに取り上げられたが、著者によればこのような事例は日本全国、少なくないとのことである。

このまま時代が進むと非正規で働く人が1000万人に達するそうである。

もはやこれは「社会階級」が存在するレベルであると書かれている。

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日本ではテロがない、と思い込んでいないだろうか。

テロの定義を調べた。

警察庁組織令第三十九条。

テロは、恐怖心を与えるための、政治的な主張に基づく暴力行為であるとのこと。

この定義に対して厳密に従わず、単純に犠牲者だけに着目すれば、京アニ事件、相模原、登戸事件、その他無差別的な殺人はここ数年多くあった。

僕は、なんといえばいいのか、これらを無視するほうが危険ではないだろうか。

   

テロ行為多発地帯ニッポン。

そう思いながら僕は生きている。

精神障害、引きこもり、貧困がそのまま事件と直結するとは思えないが、これらは社会的な病理でもあると思われる。

   

無意識の差別、いわゆる「マイクロアグレッション」は根強い。

つづく

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