佐高信『企業と経済を読み解く小説50』岩波新書(2021年)を読む。
この本は情報量が多くて買ってよかったと思っている。
世の中を支配している金融について知らないことが多すぎる。
そのため、まずは金融にまつわる小説を読むことで基礎的な知識をつけたいと思った。
幸田真音『小説ヘッジファンド』という本が気になったが「寺田」だと思い込んでしまい、必死に「て」のコーナーを探し回ってしまった。
このことに帰宅後に気づく。
アホなことをしたなあと、反省。
金融の難しいところはなんだろう。
まずは統計学。
あとは銀行に関する実務がさっぱりわからないことである。
保険についての知識も皆無。
本書に、日本人は利息の計算ができないと書いてあった。
あながち間違いではない。
数字に強い人はレアであり希少だ。
だから日本はこんなに平均的には賃金が低いのだと思ってしまう。
まあ、僕は投資なんかにはほとんど関心がないのでさほど気にすることもないのだけれども。
それでも、資本主義が金融で動いていることから目を背けたくはない。
トマピケティの提出した絶望的な原理からも目を背けたくはない。
僕はなんとかしてこの金融というものをとらえたい。
これは生きるためというよりかは好奇心が勝る。
つづく
公開日2022-03-09
【2024年現在の追記・補足】
その後幸田真音『ナナフシ』を読んだ。ファンドマネージャーで働いていた男がある出来事をきっかけに再び挑戦する話である。正直、小説で金融の勉強は難しいと感じた記憶がある。