閉じる

読書日記167

    ダニエル・C・デネット『思考の技法 直感ポンプと77の思考術』青土社 (2015)

  

ダニエル・C・デネット『思考の技法 直感ポンプと77の思考術』青土社(2015年)を読む。

青土社は本当に良書をたくさん出していると感じる。

アクセル・ホネットの「承認論」を貧困理論と結びつけた『実存的貧困』も青土社から出ている。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/15/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98139/

   

僕は今まで出版社がどこであろうと面白そうな本があれば迷わず買っていたが、最近は先に出版社を気にするようになってしまった。

というのも、良き出版社から良き本が出てくる確率が主観的には高いのである。

白水社、水声社、青土社、みすず書房。

この4つは間違いなく一流の出版社だ。

第一級品の本を僕に授けてくれる。

心理学、数学、栄養学など、学問別にも専門の出版社がしのぎを削っているが、ここでは割愛する。

  

本書は一流の認知科学者による、凡人のための本である。

裏をかえせば、フォン・ノイマン級の人は読むだけ無駄である。

  

時速30マイルで走る列車Aと時速20マイルで走る列車Bがある。

お互い同じ線路を走っており、両者は100マイル離れた位置から向かい合って走っている。つまり最後には正面衝突する。

ここで時速120マイルで飛ぶ鳥がいる。列車Aから列車BにたどりついたらまたAに向かう。AにたどりつけばまたBに向かう。正面衝突するときに鳥は何マイル走ったことになるだろうか。

この問題にノイマンは一瞬で正解した。

僕はこの問題に時間がかかるので間違いなく凡人である。

  

読んでいて面白い。

本当に面白い。

帰謬法は誰でも使えると思う。

つづく

公開日2022-03-11

【2024年現在の追記・補足】

2024年現在も出版社である程度絞って買っている。ジュンク堂は普段見かけない出版社から出ている本が豊富なので、そういうときは冒険もする。大型書店と中型書店で使い分けしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。必須項目には印がついています *

© 2024 ラボ読書梟 | WordPress テーマ: CrestaProject の Annina Free