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読書日記184

      リヒテンベルク『リヒテンベルク雑記帳』作品社(2018年)

  

リヒテンベルク『リヒテンベルク雑記帳』作品社(2018年)を読む。

ガイ・オルトラーノ『「二つの文化」論争:戦後英国の科学・文学・文化政策』みすず書房(2019年)

  

頭がなんとなく落ち着かない。

そんな時は小説か雑記帳が良いかもしれない。

リヒテンベルクの雑記帳をパラパラめくると面白い文章を見つける。

人間の能力は飛躍的に向上していく。そしてあらゆる動作は無意識的に行われ、ついには本来的な動物の思考となる。といったことが書かれていた。

  

これは予言なのだろうか。まさに今の世の中ではないか。

現代の心理学は実証主義に傾いている。役に立つ為、世の為。

心に関する洞察を棚に上げて人々は物質に関する研究にいそしむ。

ニューロンだの量子だの超対称性だのと躍起になる。

  

その果てに何があるのか。

物質が精神を凌ぐ世の中とは。

物質が精神を食い尽くす世の中とは。

  

人間とは。

つづく

公開日2022-03-17

【2024年現在の追記・補足】

流行りの「自己家畜化」概念に近いのかもしれない。

物質によって飼いならされる人間。

著述家の執行草舟氏は人間の家畜化について、物質文明の帰結としてその輪郭を描いている。

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