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読書日記223

     斎藤幸平『人新世の「資本論」』集英社新書(2020年)

  

つづきを読み進めた。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/21/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98220/

  

本書を読み進めると、斎藤氏の構想の輪郭が見えてくる。

彼は思想家スラヴォイ・ジジェクの意見を参考にしながら、政策や法整備の有効性について疑問視をする。

政府が主導するやり方以外で持続可能な社会を目指す方法を模索している本だと分かった。

本書によれば現在、世界では「MEGA」と呼ばれる新しい『マルクス・エンゲルス全集』の刊行が始まっているみたいである。

  

マルクスが残した知を復活させ、「エコ社会主義」として再生させようと目論む構想である。

かくして斎藤孝平氏は「脱成長コミュニズム」というものを提唱する。

次回以降そのさわり部分を整理したい。

ここまで、個人的には野心的なエネルギーを感じてはいるものの、池田晶子氏が指摘するように、哲学からみたマルクスはヘーゲルを誤読しているみたいであるので、本当に大丈夫か、という気持ちがしてならない。

マルクスはヘーゲルを誤読し、斎藤氏はそんなマルクスを誤読する。

そう考えられなくもない。

  

本書は思想も絡めて論じられているので理解しにくい部分が多い。途中で諦めた方もいるのではないだろうか。

それでも、斎藤氏の考えを確かめるべく、最後までなんとか読み通していきたい。

つづく

公開日2022-03-28

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