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雨宮処凛『この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代』読了

雨宮処凛『この国の不寛容の果てに : 相模原事件と私たちの時代』大月書店 (2019年)

  

こちらの本を読み終える。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/04/21/%e8%aa%ad%e6%9b%b8%e6%97%a5%e8%a8%98229/

  

本書を読み終えて率直に感じたことは、「やっぱり人間って分からないなあ」というものだった。

例えば、延命治療を望まない患者が、他人に迷惑をかけたくないからという理由であったりすることがしばしばある。

これが、どういう訳か優生思想と結んだりする。

  

日本は「人の役に立て」や、「人に迷惑をかけるな」と学生時代から叩き込まれる。

それが内面化してしまった場合には延命治療を望まない患者を生む。

しかし必ずしもそうではなく、潔く余生を全うしようとする人もいる。

前者は優生思想を強化する要因となる。

  

迷惑をかけたくない、という思いの裏には「自分は役に立たない」という思いが多少隠れているかもしれない。

ところで、本書によれば、終末期医療にかかる医療費は全体の医療費から見れば数パーセント程度であるみたいだ。

何を持って「迷惑」となるのだろうか。

日本もいよいよ個人主義の時代なのか、という思いもある。

でも単純には言えない。

   

本書を読んで、人間というものがいかに捉えどころのない存在なのかが分かった。

ネットも、対話を通してうまく機能すればな、と思う。

つづく

公開日2022/3/30

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