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酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』読了

       酒井隆史『ブルシット・ジョブの謎』講談社現代新書(2021)読了

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日記

本書は、昨年に岩波書店から出た、『ブルシットジョブーークソどうでもいい仕事の理論』の内容を、コロナ禍の現状を反映しつつ、分かりやすく要約した本である。

  

僕は要約が苦手なので、今回も流れを追いながら、最後にだらだらと感想を述べていく。

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・ブルシット・ジョブ (BSJ) とは

P50から引用

“「完璧に無意味で、不必要で、有害でさえある雇用の形態」”

⇒大局的に見れば、生産性のない仕事

本書ではいくつか例が出ている。

  

書ききれないが、例えばドアマン。

⇒優遇されている空気を醸し出すことが目的となってしまっているような仕事の例

  

・ブルショットとは

ここで、

「ウソをつく」と、「ブルシットする」を区別するべきと書いてある。

ブルシットする、というのは結果的にウソをついたことになるかもしれないが、ウソをつくこと自体が目的ではないことを指す。

~のふりをする、~にみせかける、といったニュアンスである。

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・世の中の50%はブルシット・ジョブ

ケインズは「100年後は1日4時間労働になる」と予言した。ところがそうなっていない。

しかし、技術的には可能だけれども、様々な力学に邪魔されている。

何故だ。

  

・原因は道徳観、ネオリベ、ヒエラルキー、金融

1.まず、誰もが疑いなく「汗水垂れ流して働くことは良いことだ」という価値観を観念的に持っている。

2.ネオリベによって「民間化」が加速し、「競争」も加速した。

3.そこで、「常になにか仕事を見つけよ、競争に打ち勝てよ」となる。

そしてドアマンのような仕事が大量に生まれていく。

  1. いかに働いて、いかに対価を得ているのかが「社会にいかに貢献したか」の指標となってしまっているがゆえに、ヒエラルキーの上部にいる人間は「余計に」偉くみえ、権力を保持し得る追い風となっている。
  2. 本書は金融市場がこの追い風の発生源という見方である。

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・何故エッセンシャルワーカーの賃金は低いのか

看護師さん、介護士さん、保育士さんなど、絶対的に必要な職をエッセンシャルワーカーという。

本書によれば、道徳観、つまり、「生きがい」というものを拠り所にして身を粉にして働く人が多いので、それが機械化へ阻む原因となっている。

他にも様々な力学が働いていると書いてあるが、詳しくはご拝読を。

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・どうすればいいのか

⇒ベーシックインカムが有力であるとのこと。

詳しくはご拝読を。

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・感想

ボリュームが多く、急ぎ足となってしまった。

仕事とはなんですか。

この質問は哲学的すぎる。

がしかし、それはもしかしたら敢えて複雑に考えさせられているのかもしれない。

本当はもっと単純かもしれない。

ところが答えがでない。

  

僕は、本当に困っている人を助けたいと思う。

例えば、アフリカやアジアで、無償で患者さんを手当てする医師を僕は知っている。

究極的には、仕事は無償であるべきである。

それは、報酬を貰うとやる気が削がれるという心理実験が端的に示していると僕は思う。

  

でも現実はそうではない。

だから難しいのである。

つづく

公開日2021-12-23

【2024年現在の追記・補足】

この記事自体には突っ込みどころは多いかもしれないが、本書がこれからの社会を考えていくうえで参考になることは間違いないと思われた。

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