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読書日記305

田中ひかる『アナキズムを読む<自由>を生きるためのブックガイド』皓星社 (2021)

■株式会社皓星社

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日記

田中ひかる『アナキズムを読む:<自由>を生きるためのブックガイド』皓星社(2021年)を読む。

冒頭では、最近読破した本を書いたオードリー・タン氏が自身を「アナキスト」と捉えていることが紹介された。

https://labo-dokusyo-fukurou.net/2024/05/03/%e5%a4%a7%e9%87%8e%e5%92%8c%e5%9f%ba%e3%80%8e%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%89%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%82%bf%e3%83%b3%e3%81%8c%e8%aa%9e%e3%82%8b-%e3%83%87%e3%82%b8%e3%82%bf%e3%83%ab%e6%b0%91%e4%b8%bb/

  

アナキズムを直訳すれば「無政府主義」となるが、オードリー・タン氏の考えは「権力や政府、企業による強制や暴力に立ち向かうこと」であるという。

近年はデヴィット・グレーバー氏をはじめとして、栗原康氏やブレイディみかこ氏等、アナキズム関連の本が普及している。

  

書店に毎日足を運ぶ私としても、大きな書店へ行けばこの3者の著書はいつも棚にあることを感じている。

田中氏は、アナキストという概念の多様性について力説する。

栗原氏はよく「何事からも自由になりたい」「(労働に対して)くそったれ」と、本のなかで言っているのを目にするが、こういう類いの本を読むと単なる「自由人」と受け取られてしまう。

社会がそのような人に染まってしまうと全体主義の真逆で、完全にバラバラな社会になってしまうのでは、と疑問が出てくる。

  

それに対し、ヨハン・モスト氏は「アナキズムはむしろ連帯を強める」と反論した。

自由を求めることと単に一人になりたいことは似て非なるもの。

本書を読むことで、アナキズムのみならず社会運動や政治に関して、そして人生を豊かにする見識を広げることができる。そう感じさせる本である。

つづく

公開日2022-04-20

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