ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

読書日記309

岡田豊『自考』プレジデント社 (2022)

■株式会社プレジデント社

公式HP:https://www.president.co.jp/family/

公式X(旧 Twitter):https://twitter.com/President_Books?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

日記

岡田豊『自考』 プレジデント社(2022年)を読む。

著者はテレビ朝日アメリカ副社長を勤めた。

そんな著者が2017年に帰国した際、日本には笑っている人が少ないと感じる。

また、知人の中国人は「日本は息苦しい」と漏らす。

本書には、こんな息苦しい日本の中で楽しく暮らすには「自分で考える」ことだと書かれている。

まず、日大アメフト部の違反タックル問題について触れられている。

タックルした本人には上が出す命令の倫理的な問題を考える力がなかったとされたが、一週間後には反省の意を表明する。

森友問題にも通ずる。

改ざん命令の挙げ句の果てに自殺という悲劇を生む。

構造的な問題や思想的な問題が絡む。

個人的には、上の人間に逆らうと弾かれる教育に問題があると考える。

アメフトでは、レギュラーから外されたかもしれない。

改ざんに逆らえば何らかの罰があったかもしれない。

監視社会とはいえ、ミクロの点においては監視が機能していない。

マクロでは「バッシング」のように、浮いた存在がすぐに公になる。

本当に、ここは奇妙な場所だと感じる。

つづく

公開日2022-04-21

【2024年現在の追記・補足】

一時、自分は面従腹背について深く考えたことがあった。

それは端的に、カントの考え(公私において、公においては上に対する命令は絶対に服従しなければならず、批判は私のなかでせよ、というもの)に違反する。「功利主義VSカント主義」論争が決着していないのもあるが、上の命令を遂行しただけという点は、社会の倫理上は問題あるかもしれないが、組織のなかの行為である限り、カント的にはOKとなるだろう。自分はそう考えた。

次へ 投稿

前へ 投稿

返信する

© 2024 ラボ読書梟 (旧 はてなブログ大学文学部)

テーマの著者 Anders Norén