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日記
菅原潤『京都学派』のつづきを読む。
京都学派を生んだ哲学者、西田幾多郎の生い立ちから読んでいった。
当時の日本においてもドイツへ留学し、その後日本で教鞭を取る者がいたが、西田幾多郎は語学が不得意であり留学はしていない。
帝国大学(東京大学)在学中はケーベル氏のもとに哲学を学ぶ。
その後『善の研究』を提出し出版にまで至るが、当時は無名であり絶版になってしまう。ところが、その時著名であった倉田百三『愛と認識の出発』のなかで西田幾多郎の論文から引用されたことをきっかけに再度出版されることとなった。
本書には、西田哲学が日本の哲学として海外から注目されていると書いてある。
おそらく、可塑性のある若い時期に留学せず生粋の日本的な考えが彼の哲学に多少影響していたのではないか、と個人的に感じた。
その後は田辺元が西田哲学を広めるきっかけを作ったとされる。
つづく
公開日2022-04-26